


今回紹介するのは「セイバーマリオネットJ to X」です。OVA作品のまたまたセイバーマリオネットJの続編として制作されたセイバーマリオネットJシリーズ最終作となる作品です。
前作はこちら
ニューテキサス製のセイバーマリオネット、まりんを巡る騒動から数ヶ月。
ジャポネスのかさはり小屋では小樽とライム、チェリー、ブラッドベリーは変わらず仲良く暮らしていました。
しかし、テラツーの人口問題の救済というセイバーマリオネットの役割を終えたライムたちの乙女回路にはある異変が起きつつありました。
更に平和なジャポネスに新たな脅威が迫ります。
セイバードールズを従えてガルトラント元総統ファウストが再び世界征服を宣言。
困惑する小樽たち。そして、暗躍する「西安(シーアン)」の影。
小樽とライムたちに様々な苦難が襲い掛かり、ある決断を迫られます。
今作はテレビシリーズとしては二期に当たるセイバーマリオネットJ最終作。
今作からデジタル制作となったので作画のタッチも変わりました。
新たなシリーズの開幕なのですが、オープニングテーマ「Proof of Myself」の時点で何だか不穏な雰囲気が漂っている作風です。
物語は二部構成で前半1クールは一期から久々の放送なのでライムたちのキャラを改めて掘り下げる日常回。
この頃はOVAを見る難易度が高いため、JからJ to Xを見ると高確率で「あれ?ティーゲルが復活してる?」となって困惑する視聴者も数知れず。
他にもセイバーマリオネットの数は7体と言われていて、OVAのまりんもちゃんと数に含まれていたりします。
日常回と言ってもただの日常回ではなく、二部に繋がる不穏な描写が多く描かれます。
三人を「平等」に扱おうとする小樽。
存在しないはずの妖精が見えたり、昔から生えている大木に愛着を持ち始めるライム。
拾った赤子の面倒見る事で母性に目覚めるチェリー。
小樽に似た男、サーカスで働く「白瀬明石」に自分でもわからずに惹かれてしまうブラッドベリー。
人類救済の役割を終えたセイバーマリオネットたちの乙女回路が日常を過ごす中で今後どう変化していくのかは「とある男」以外には全くわからない未知の領域に突入します。
そんな中で帰還命令が下され、ファウストの元に帰ったセイバードールズが次にライムたちと会う時には再び敵対する事になるという波乱の展開がライムたちに襲い掛かります。
2クール目からは西安編に突入。OVAで顔見せしていた「楊明(やんみん)」が本格的に活動を開始。
青龍の「鳳々」、朱雀、白虎、玄武を意識したセイバーマリオネットを従えてライムたちに襲い掛かります。
2クール目は鬱展開となっていて、小樽は「選ぶ事、選ばなかった事」「1/3の愛情」「記憶喪失になった後に自分がいなくても得られた幸せ」について深く悩み苦しむ事になります。
まさか子安武人さん演じる花形の存在が癒しになるとは思わなかった。
ライムたちも今まで気にしていなかった自分がマリオネットだという事について強く悩まされる事になります。
出会った人たちが皆、ライムたちをマリオネットではなく、自分たちと変わらぬ人間として扱ってくれる。
一つの生命として扱ってくれるのは本来されたら嬉しいはずの行為なのですが、「人間、生きていれば色々ある」という励ましの台詞や、無意識に生身とマリオネットの違いを指摘してしまったりと自分たちと変わらぬ人間として扱われる事が逆にライムたちを傷つける事になってしまうという事態に陥ってしまいます。
選択を迫られる小樽、ライム、チェリー、ブラッドベリーは果たして最終的にどう決断し、着地するのかがJ to Xの見どころとなっています。
「小樽…大好き!」
気になった方は是非無印から見てみて下さい。それでは!