星川レオの作品研究・紹介室

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劇場版 TIGER&BUNNY The Rising

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 今回紹介するのは「劇場版 TIGER&BUNNY The Rising」です。TIGER&BUNNY劇場二作品目であり、完全オリジナルストーリーを描いた劇場作品です。

 

前作はこちら

leohoshikawa.hatenablog.com

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 マーベリックが引き起こした事件解決から一年後。

 能力が弱体化していてもヒーローに復帰したワイルドタイガーこと、鏑木・T・虎徹バーナビー・ブルックスJr.と共に2部リーグのヒーローとして変わらずに口喧嘩をしながら街の治安を守っていました。

 バーナビーは1部リーグで活躍する仲間たちを見て、1部リーグに復帰したいと言う思いを言葉に出します。

 2部リーグと1部リーグでは獲得できる給料が異なり、とある事情でバーナビーは金銭面でも悩んでいました。

 能力が弱体化している自分に将来性の高いバーナビーを付き合わせてしまっている事に負い目を感じ、複雑な思いを抱く虎徹

 虎徹とバーナビーが所属するアポロンメディアはカリスマ実業家である「マーク・シュナイダー」を新オーナーに迎え、会社の立て直しを図っていました。

 その一環として、シュナイダーはバーナビーの1部リーグ復帰を決めます。

 ところが、虎徹は2部リーグのままでバーナビーの相棒は新ヒーロー「ゴールデンライアン」に決まりました。

 虎徹は再び、ヒーローを引退するかどうかを迫られます。

 時を同じくして、シュテルンビルトでは奇怪な事件が連続し始めます。

 伝説の女神がシュテルンビルトに下した天罰を彷彿とさせる事件。それは街の滅亡の暗示なのか?

 事件の影にうごめく三人のNEXT。果たして、この事件の真の目的とは何なのか?

 女神伝説を祝う「ジャスティスデー」が迫る中、シュテルンビルトのヒーローたちに新たな危機が襲い掛かります!

 

 今作はTIGER&BUNNY一期の後日談に当たる劇場作品であり、また、もう一つの最終回に当たる作品でもあります。

 更に後に今作から大分経って、干支の卯年になって制作された「TIGER&BUNNY2」の前日譚ともなった作品です。

 一期は虎徹とバーナビーが喧嘩しながらも、また、多くの寄り道をしてしまいながらも徐々に良いコンビになっていく、という過程を描いていたのですが、今作はそんな二人の紆余屈折部分を描こう、というのがコンセプトとなりました。

 舞台は本編から一年後。二部リーグで活躍していた虎徹とバーナビーに一年の間に溜め込んでしまっていた問題が爆発し、二人に襲い掛かります。

 どうしても一部リーグに復帰したいバーナビー、「二部リーグだと給料が…」という事情が含まれたバーナビーの言葉を虎徹は誤解して受け取ってしまいます。

 虎徹も会社の再建問題やコストカットなどヒーローを職業としている者が故の世知辛い悲哀部分が強調。ヒーロー引退を再び考えるに至ってしまうという、コンビ間ですれ違いが起こってしまいます。

 バーナビーはゴールデンライアンと新たなコンビを組む中で、虎徹は心配してくれる仲間たちと娘の楓、そして楓に重なって見えた亡き妻の姿を見る事で一体どうやって二人は仲直りするのか?どうやってこの窮地を乗り越えるのか?というのが今作の見どころとなっています。

 また、一部リーグヒーローの中だとファイヤーエンブレムこと、ネイサン・シーモアが目立っています。

 ネイサンがオカマになる経緯に今作は触れていて、その際のトラウマが今作の敵のNEXTたちに利用され、炎の能力を暴走させる事になります。

 

 ヒーローの定義は時代によって移り変わり、明確な答えは出せないものです。しかし、ヒーローとして間違いない一つの事。それは「目の前で困っている人を助けようとする心」。

 「誰がヒーローなのか?」ではなく、「誰にとってのヒーローなのか?」というのが大事で、目の前の困った人に対して迷う事なく助ける行動に移せるのなら、その瞬間は間違いなく、その人はヒーローなのだ、という事も今作のメインコンセプトになっています。

 

 突如現れたアポロンメディア新オーナーがスカウトして来た新ヒーロー、ゴールデンライアンこと、「ライアン・ゴールドスミス」。バーナビーと同じく本名を名乗るヒーローです。

 シュテルンビルトに来る前は様々な街をさすらいながらヒーロー業を行っていたかなりの実力者。

 NEXT能力は「一定範囲内、重力を増幅させる」。能力発動の際に「俺のブーツにキスをしな!」と必ず決め台詞を言います。

 ライアンというキャラが発表された当時は虎徹とバーナビーの仲を裂く間柄のようであり、見た目もガラが悪いので嫌な奴だと思われていたのですが、本編を見ると乱暴者ではありますが、意外と良い奴な事が判明してファンからは驚かれました。

 虎徹たちは一期の最終回に至るまでに多くの窮地を乗り越えていき、一つの大きな仲間となりました。既に完成された互いの信頼、結果を持っているヒーローたちの中で新キャラを投入したら、生半可なキャラだと場違い感が発生し、埋もれてしまう。

 そうして、ライアンは虎徹たちと並んでも決して負けない存在感の強い、誰よりもアクの強い孤高の俺様ヒーローキャラとなりました。

 今作で大暴れするライアンではありますが、彼の過去などは次作のTIGER&BUNNY2で描かれる事になります。

 

 ヒーローたちよ、ライジングせよ。気になった方は是非見てみて下さい。それでは!

 

虎徹「ごー…ごーふぉあ、ぶろ…これって、どういう意味?」

バーナビー「Go for broke.(当たって砕けろ)see you.」