
今回紹介するのは「真月譚 月姫(漫画)」です。電撃大王にて佐々木少年先生が描いたPCゲーム・真月譚 月姫のコミカライズ作品です。
リメイクゲームはこちら
幼い頃の事故によって、「物の壊れやすい線」を見る事ができる特殊な能力を持った少年「遠野志貴」はある日、偶然出会った少女「アルクェイド・ブリュンスタッド」を殺したいという衝動に駆られ、彼女をバラバラにしてしまいます。
しかし、翌日に殺したはずのアルクが志貴の前に姿を現します。
アルクは吸血鬼であり、人間を襲う他の吸血鬼を夜に退治していると志貴に告げます。
そして、アルクは志貴に協力を求めます。
「私を殺した責任、ちゃんと取ってもらうんだから。」
今作はPCゲーム・真月譚 月姫のアルクェイドルートのコミカライズ作品。
バトルがメインの作品ですが、志貴とアルク、人間と吸血鬼という種族を超えた恋愛ものでもあります。
今現在では月姫リメイクがプレイ可能なのですが、PCゲームの方の月姫はプレイ困難となっているので、アニメの「真ゲッター月姫」を除けば唯一、リメイク前の月姫を読む事ができる作品となっています。
現代では月姫リメイクと一緒に読んで違いを楽しむ事もできる訳です。
月姫リメイクだと死徒の一人「ネロ・カオス」は出て来なくなってしまったのでこちらで彼の活躍を見る事ができます。
今作は当時の型月コミカライズ作品の中でもファンの中で評価が高い作品となっています。
当時だと電撃コミックスは突然容赦なく打ち切る事が多かったのですが、今作は長く連載する事ができた作品です。
ただ、元がPCゲームなのでグロエロが多く、苦手な人は注意が必要です。
原作はノベルゲームなので立ち絵と一枚絵で話が進んでいくのですが、こちらは漫画なのでコマを活用できるのでアルクの魅力が天上知らずが如く、たっぷりと描けてしまう訳です。
特にアルクと志貴のデート回がおすすめです。
志貴と一緒にアルクが映画を見る展開があって、アルクは最初はつまらなそうにしているのですが、いざ見終わったらすごく面白かったね!と言ってくれるんですね。
その映画の感想がアルク独特の感想の述べ方で、アルクなりの価値観が感じられて筆者も影響を受けたものです。
最後決戦に赴く際のアルクの、月をバックにした海老剃りジャンプのシーンの表情も可愛く描いています。
今作はアルクルートがメインではあるのですが、シエル先輩や志貴の妹の秋葉といった他のルートなどの描写も少し取り入れており、それでアルクの出番を食わない程度にキャラ掘り下げを行って、原作の保管をしてくれているので、この漫画から読み始めた方でもわかりやすくなっているのも評価が高いところです。
また、「月姫2」という未だに発売が遠のいてしまっている幻の作品があるのですが、今作は最後の最後でそれを意識したような終わり方もしてくれているという嬉しいサプライズが込められた作品でもあります。
おかげで読んだ後は喜ばしい気持ちもあれど、どこか切ない。けれども二人は前には進めたのだ、というカタルシスを得る事ができます。
古き良き真月譚。気になった方は是非読んでみて下さい。それでは!