
今回紹介するのは「機動戦士Vガンダム」です。富野由悠季監督らが制作し、宇宙世紀戦国時代と呼ばれるガンダムのTVシリーズ4作目の作品です。
Vガンダムは宇宙世紀ガンダムではあるものの、アムロやシャアなど旧作の要素はあまりないため、こちらから見始めても問題ないように作られています。ガンダムZZから7年ぶりのテレビシリーズだったためですね。
それでもやはりガンダムは政治劇が難しい、という点はあるので、今回はわかりやすく紹介してみようと思います。
「地球を汚染させてしまった人類が宇宙に移民をして、それに十分なじむ時代となっていた…。しかし、人類はこの宇宙でも地球上と同じ様に戦争の歴史を繰り返していた…。それは、自らの愚かさを直して、新しい環境に適応しようとする人の本能がさせている事なのだろう。こんな人類でも宇宙に暮らすことが出来ると信じなければ人の歴史は余りにも悲しい…。」
宇宙世紀0153年。度重なる戦争により、地球連邦政府は形骸となっており、各サイドコロニーにて独立や紛争が頻繁に起こる「宇宙戦国時代」に突入しました。その中でサイド2コロニーは「ザンスカール帝国」を名乗り、「女王マリア」の救済と慰謝による「マリア主義」と反勢力に対しての「ギロチン粛清」による恐怖政治で地球圏支配を始めます。
地球に住む不法居住者の13歳の少年「ウッソ・エヴィン」はパラグライダーで飛行中に偶然、帝国軍「ヴェスパ」の将校「クロノクル・アシャー」が乗るMS「シャッコー」に遭遇します。なりゆきでクロノクルからシャッコーを奪ったウッソはヴェスパのMS「ゾロ」と戦闘し、撃破します。その腕前をゲリラ組織「リガ・ミリティア」の老人たちに見込まれたウッソは新型MS「ヴィクトリーガンダム」のパイロットとしてザンスカール帝国と戦う事になります。
Vガンダムは最初の方は特殊な構成で1話の内容が4話の内容になっているので注意が必要です。時系列的には2話→3話→4話→1話となる訳です。
何故こうなったかと言うと本来ならヴィクトリーガンダムは4話からの登場だったのですが、スポンサーからそれでは遅い、と言われたため、急遽4話を1話に持ってきたという訳です。
主人公ウッソ・エヴィンは「地球生まれのニュータイプ」です。ウッソの存在はこれまでの地球生まれのアースノイドはニュータイプになれないという定説を覆す存在なんですね。
それでウッソは自身は普通に暮らしているつもりだったのですが、両親の手によって知らない内にパイロットとしての英才教育が施されていたというスペシャルな少年です。
しかし、英才教育を受けたと言っても人殺しに適応できるかは別の話。物語序盤、ウッソは人殺しの葛藤に苦しみます。相手を殺す事に躊躇ったら逆に味方が死んでしまうという現実が13歳の少年を苦しめます。
そんなウッソですが、宇宙でとある人物に影響を受けてから人殺しを気にしなくなり、戦士となるのです。一体ウッソに何が起きたのか、そこは是非本編を見て下さい。
ウッソが所属する「リガ・ミリティア」はザンスカール帝国に対抗するために結成されたレジスタンス組織です。連邦軍は本編開始前にザンスカール帝国に攻められて弱体化してしまっているため、本作では出番は少ないです。
敵のザンスカール帝国は簡単に言うとガンダムF91のクロスボーン・バンガードの貴族主義と同じく、「先祖返り」をしている集団です。
反逆者、または同じ味方の軍人を一人処刑する事で外側にも、組織の内側にも恐怖心を与える「ギロチン粛清」や、タイヤのついた戦艦で地球を平にし、バイク乗りたちの楽園にする「地球クリーン作戦」、他にも本来兵器として作られたものでない物を兵器転用したりと宇宙世紀末期の象徴と言ってもいい過激な行動が多い軍隊です。
ですが、ザンスカール帝国に属している軍人全員が悪い人という訳ではありません。中にはザンスカールのやり方に疑問を持つ軍人もいたり、良い人だったけど、知らない内に狂っていった人もいたりと様々です。
ガンダムではお馴染みのライバル仮面キャラが本作にも登場します。「クロノクル・アシャー」と言って、シャアの亜種なため、アシャーという名前になっています。覆面をつけている理由は顔を隠す必要があるという訳ではなく、単に地球が埃っぽいからという理由で覆面をしています。
彼はリガ・ミリティアにスパイに潜入した際に寝ぼけている子供の「スージィ」に対して「そこはトイレじゃないぞ」と教えてあげたり、赤ん坊のカルルのオムツを変えてあげたりと面倒見がいい一面を持っています。非道な作戦を行った先輩に対して「あの人の事はもう二度と先輩とは呼ばん」と言ったりと所属する軍隊間違えてないか、この人と思えるくらいの生真面目な人物です。
まだまだ紹介したい事は山程あるのですが、書き足りない本作。気になった方は
シャクティ「見て下さい!」
それでは、カサレリア!
(※ポリネシア(南太平洋)語でこんにちは、さようなら、ありがとう、ようこそなど、幅広く挨拶で使える言葉です)