
今回紹介するのは「UMA大戦 ククルとナギ」です。コミックボンボンにて連載され、真・女神転生デビルチルドレンのコミカライズを描いた藤異秀明先生によるオリジナル作品で今年で20周年を迎えます。
主人公「那岐光(なぎひかる)」は宇宙人と友達になる事を夢見る東福小学校に通う少年。ナギたちの班は「倶来寺宇宙人降臨伝説」を研究すると教室で発表しますが、クラスのみんなに大笑いされます。宇宙人は存在する、それを証明するためにナギは写真を撮りに倶来寺にやって来ますが、何もありません。途方に暮れ、帰ろうとするナギの元に突如「危険廃棄物サナートククル」が落下してきます。「たすけて」という声を聞くナギ。サナートククルから出てきたのは札が身体中に貼られた宇宙人の女の子でした。その子に飲み物をあげたりして親切にするナギ。そこに特別防衛機関「ハレ」のロボットたちが襲来。ハレは宇宙人の回収と目撃者のナギの殺害を目的に攻撃して来ます。更にそこに別の宇宙人も現れ、少女はやられてしまいます。我が身を顧みずに少女を助けに来るナギは少女に貼り付いている札を全て剥がして少女の封印を解きます。二人に向かってくる宇宙人の拳、多数のミサイル。絶対絶命の危機に少女は自らを「ククル」と名乗り、ナギと契約の口づけをします。そして、ナギは「焔の君」に覚醒。こうしてククルとナギの地球存亡を懸けた戦いが幕を開けたのです。
ククルとナギは宇宙人の女の子との異文化交流を描いたボーイ・ミーツ・ガール物です。ナギとナギと同じ班の子供たちはククルを守るために特別防衛機関ハレや多数のUMA、「トーカーズ兄妹」と「花の戦争」で死闘を繰り広げます。
花の戦争というのはククルが持っている謎の力「アカシャ」を懸けて選ばれし豹の戦士たちが殺し合う儀式で、ナギはククルの持つこの力を誰にも奪わせないために参加します。
ナギの友達たちは何の能力もない一般人なのですが、ナギとククルのために隠れ家を用意したり、食料を買ってきてくれたりして役に立ってくれます。後半になると更に活躍の場が設けられます。
今作はデビルチルドレン二作品を経た上で更にブラッシングされた藤異先生のダークでホラーな作風が描かれています。最初は初々しくて大人しいナギも戦を重ねる度に語気が荒くなり、狂戦士となっていきます。とても小学生のものとは思えない程の面構えとなります。
焔の君と化したナギの攻撃方法は肉弾戦が主で、それと勾玉をブレスレットにつけると弓矢や剣が使えるようにもなります。ナギのマフラーは着脱できて、ククルの武器になったりもします。メイン武装は「魔刀ミクトランの剣」と言って、敵の血を吸うと威力を無限大に上げていく剣です。ただ、この剣は冥界の戦士たちの屍で作られた剣で頼り過ぎると魔に取り憑かれてしまうというデメリットもあります。この魔刀はストーリーの根幹を担ってもいます。
今作は人気はあったものの、コミックボンボン末期の連載だったため、打ち切りとなってしまいました。ただ、トーカーズ兄妹とは決着がついたところで第一部完となっています。
こちら復刊はされているので読む事は可能となっています。気になった方は是非見てみて下さい。それでは!