


今回再紹介するのは「スパイラル〜推理の絆〜」です。月刊少年ガンガンにて連載していた、呪われし子供たち「ブレード・チルドレン」たちを巡るミステリー漫画作品です。
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警視庁で「神の頭脳」と謳われた男「鳴海清隆」。
彼はある日、中学生の弟「鳴海歩(あゆむ)」に「ブレード・チルドレンの謎を追う」とだけ電話で言い残し、姿を消しました。
その後の歩は清隆がいなくなって自暴自棄となっていた義姉「鳴海まどか」の面倒を見ながら一緒に暮らしていました。
高校生となり、常に優秀な兄にコンプレックスを抱いている歩は普段からやる気なく日々を過ごしていましたが、そんな彼の日常を許さないかのように殺人事件が多発。
妙な情報通の新聞部部長「結崎ひよの」と共に事件を解決に導く歩ですが、その事件には必ずブレード・チルドレンが関わっていました。
そして、「アイズ・ラザフォード」「浅月香介」「竹内理緒」「高町亮子」と次々と歩の前に姿を見せるブレード・チルドレンたち。
果たして、ブレード・チルドレンとは一体何者なのでしょうか?
歩はブレード・チルドレンたちの裏に清隆が関わっている事がわかりながらも、自らの運命に立ち向かいます。
今作は月刊少年ガンガンの人気看板漫画の一つ。
最初は推理ものでしたが、それは歩に対してブレード・チルドレンたちの影をちらつかせるためのもの。
後にブレード・チルドレンとの命を懸けたデスゲームや「カノン・ヒルベルト」との学園サバイバル、「火澄(ひずみ)」との楽しい学園生活に見せかけた弱点の読み合いなど色んなミステリー要素を取り入れた作品となっています。
今作の重要な存在、ブレード・チルドレンとは生まれながらにして犯罪者になる呪いを抱えてしまった悲しき子供たちの事。
彼らは生まれた頃から右の肋骨が一本欠けており、大人になった際は呪いが降りかかって自我を失い、殺人衝動に駆られてしまうという悲しき運命を背負いながら日々を生きている存在です。
彼らにとって救いがあるとしたら、それは神の頭脳を持った清隆の弟である歩。
ブレード・チルドレンたちは歩が本当に自分たちの運命を変えられる存在、救世主なのか否かを試すため、歩に次々と試練を与えます。
最初は人気のない場所での命を懸けたゲームですが、後に「ハンター」や「ウォッチャー」といった組織が現れ始め、事はどんどんと大事になっていきます。
鳴海歩は月臣学園に通う高校一年生。普段はやる気なさげのマイペースな性格ですが、いざ事件が起こった時は抜群の推理力と判断力を発揮します。
姉の面倒を見ていたため、かなり家庭的であり、料理の腕前もかなりのものでひよのたちに「お嫁さんに欲しい…」と思われる程。
本当は学園の人気者になれる素質を持っているのですが、その才能も推理力も判断力も全て清隆の前では遠く及ばない、と歩は思っていて自己評価が低い所があります。
そのコンプレックスを清隆はブレード・チルドレンたちに教えており、全員理解しているので突っついてきます。
本当はピアノを弾く事が好きなのですが、それも清隆のコピーに過ぎないと諦めており、ピアノが好きな気持ちを隠して過ごしています。
作中、歩は清隆の策略により、色んな過酷な試練を与えられます。
それは清隆の手の平で踊らされているだけかもしれないし、結局は清隆は越えられないかもしれない、と思いながらも歩は真実を目指して突き進みます。
その真実が自身を傷つける残酷なものだとしても。
ひよのは月臣学園二年生の新聞部部長。学長さえも怯える程の情報通。
メインウェポンはハリセン。歩の目撃証言によれば、バックプリントのパンツを履いている。
普段は歩からは「あんた」呼びで名前を呼ばれず、煙たがれていますが、その可愛らしい外見からは想像できない恐るべき行動力と情報収集力は歩も素直ではありませんが、認めています。
歩が挫折して躓いてしまった際に自らを犠牲にしてでも再び立ち上がらせるチャンスを与えてくれたりと頼もし過ぎる存在。
論理の旋律は必ず真実を奏でる。気になった方は是非読んでみて下さい。それでは!