
今回紹介するのは「宇宙戦士バルディオス」です。国際映画社が初めて制作した近未来ロボットアニメです。
放射能汚染により、絶滅の危機に瀕した「S-1星」。「レーガン博士」は惑星の汚染を消し去る計画を提唱しますが、軍部を牛耳る「ガットラー」は居住可能な惑星を侵略し、移民してしまおうとクーデターを起こします。
ガットラーは皇帝を暗殺し、権力を掌握。次にレーガン博士を襲います。
レーガンの息子である「マリン」は皇帝殺しの濡れ衣を着せらながらも、亜空間戦闘機「パルサバーン」でガットラーに戦いを挑みますが、船団のワープに巻き込まれ、西暦2100年の地球へと飛ばされてしまいます。
その地球はまさにガットラーの理想とする惑星。マリンは侵略の魔の手から地球を守るため、パルサバーン、「バルディプライズ」、「キャタレンジャー」の3機を合体させ、「バルディオス」となって「亜空間戦隊アルデバロン」に戦いを挑みます。
マリンが搭乗するパルサバーンはS-1星が制作した乗り物で、後にクインシュタイン博士が改良。後から地球で作られたバルディ・プライズとキャタレンジャーと合体する事でバルディオスとなります。
バルディオスは地球とS-1星の技術が合わさった両星の架け橋となれる可能性を持ったロボット。
マリンにしか扱えず、不安定ではあるものの、亜空間航法が可能な画期的なロボット。なのですが、悲しい事に戦争に使われる事になります。
マリンは熱血漢の優しい青年。学士号を持っていて、父の研究の手伝いもしていたため、地球に来た後、ただ一人のS-1星人であっても持ち前の化学知識を発揮して「ブルーフィクサー」内で活躍します。
しかし、当初はアルデバロンからは裏切り者扱いされ、ブルーフィクサー内ではスパイ扱いの二重苦に遭い、バルディオスのパイロット仲間である「ジャック・オリバー」と「北斗雷太」とは最初は仲違いを起こしています。
時には牢屋に入れられしまう事もあるマリン。しかし、彼は地球の青い空と青い海が大好きでその風景を見る事だけが彼の救いでした。
そんな地球を信じるマリンの姿勢を見て、共に苦難を乗り越える事でジャックと雷太は徐々にマリンへの不審が薄れていき、戦友として仲良くなっていきます。
マリンに影響を受ける人物は敵にもいます。それはアルデバロン最高司令長官「ローザ・アフロディア」。
彼女はマリンに弟を殺されたため、彼の事を憎んでいます。マリンへの復讐のために女を捨て、堅物の軍人として振る舞うのですが、ガットラーからは「そなたは女だ…」としつこく言い寄られます。
彼女はガットラーに恩義と忠誠心を抱いているため、無碍にはできません。そのせいで、一部の味方からはガットラーから寵愛を受けた今の立場に見合っていない女だと嫉妬されたりもします。
彼女はそんな境遇を気にせずにマリンへ復讐を優先するのですが、マリンとアフロディアは敵味方どちらにも嫌な思いをさせられたという共通点があります。マリンとの戦いの中でアフロディアは彼の優しさや境遇を理解していってしまい、仇の間柄ながら恋心を抱いてしまうのです。
今作は宇宙を巻き込んだ壮大な戦いなのですが、残念ながら打ち切りとなってしまいました。最終回はロボットアニメ界でも有名な衝撃的なバッドエンドを迎えてしまいます。
おかげでオープニングテーマの歌詞から因んで「明日を救えなかったバルディオス」と言われ、皮肉な話となってしまいました。
マリンたちが報われない衝撃のラストシーン。救いのない話ではあるものの、気になった方は見てみて下さい。それでは!