
今回紹介するのは「重戦記エルガイム」です。富野由悠季監督らがサンライズにて製作したロボットアニメです。
「二重太陽サンズ」を中心に五つの惑星を擁する「ペンタゴナワールド」は絶対権力者「オルドナ・ポセイダル」の統治下にありました。
惑星「コアム」の片田舎から「ダバ・マイロード」とその親友「ミラウー・キャオ」はダバの父の形見である「ヘビーメタル」、「エルガイム」をトラックで運送し、都会へと旅立ちます。それは行方不明のダバの腹違いの妹「クワサン・オリビー」を探すための旅でもありました。
とある出来事をきっかけに100万ギーンの手形を「アマンダラ・カマンダラ」に届けるようにと託されたダバは元盗賊の「ファンネリア・アム」や有翼人ミラリーの「リリス」を仲間に加え、アマンダラに会いに行きます。盗賊や正規軍をエルガイムで退ける内に今の世の中は腐敗した正規軍による圧政の敷かれた世界だとダバは知ります。力による統治に反発するダバ達はやがて正規軍と反ポセイダル勢力との戦乱に巻き込まれていく事になるのです。
ペンタゴナでの主力兵器「ヘビーメタル」は太陽光を動力源とするロボットです。ヘビーメタルたちにはそれぞれオリジナルのヘビーメタルがあって、そのオリジナルのレプリカが「A級ヘビーメタル」。更にそこから量産用に簡素化したのが「B級ヘビーメタル」となっています。オリジナルのヘビーメタルは貴重でこの世界は長き戦争で文明退行しているため、ヘビーメタルを量産するのは難しくなっています。A級ヘビーメタルのパイロットは「ヘッドライナー」と呼ばれる特別な人たちが主に乗ります。ダバの乗るエルガイムはA級ヘビーメタルとなっています。
ダバは真面目な性格で彼独特の物事の捉え方を持っている主人公です。モテて美形なんですが、どこか抜けていてお茶目な所もあって、見ていて楽しい人物でもあります。1話の時点で「あれぇっ?ヘルメットどこいったけ?」とか「あぁっ、ボロが!?」とかキャオとの生活感を感じさせる掛け合いが微笑ましいですね。性格面でも戦闘・指揮面でもカリスマ性があって、レジスタンスのリーダーに誘われるだけの素質は充分あるキャラクターとなっています。
エルガイムの魅力はやはり、アムとレッシィのダバとの三角関係にあります。二人でダバに対するアプローチが違うのが面白い所です。
アムはダバの役に立ちたい一心でヘビーメタルの操縦を学んだりと、ひたむきでかつ、人目も気にせずに猫撫で声で堂々とダバに甘え、パワフルにアタックするタイプです。
レッシィもアムと同じく、ダバの役に立ちたい気持ちは同じなのですが、ダバがレジスタンスのリーダーに相応しくなれるようにと計画を立てたりと知的に親身に支えてくれるタイプです。ですが、その頭の良さが災いして、アムに対して抜けがけをしてしまった事もあります。その際は罪悪感を感じたり、今の自分ではダバを支える事はできないと思ったり、とダバにも自分にも厳しい面を持った子です。
こうして二人に好かれるダバなのですが…。
ダバのライバル「ギャブレット・ギャブレー」は変わったキャラクターでダバたちが作ってたご飯を勝手に食べて逃げるんですね。その後、盗賊に雇われてダバたちと戦う事になって、更にはポセイダル軍に入隊するという食い逃げがきっかけで主人公と戦争で戦う事になるという今でもなかなかないライバル関係となっています。
ラストに待ち受ける意外なラスボスとダバの結末。気になった方は是非見てみて下さい。それでは!
キャオ「See you again!」