

今回紹介するのは「THE ビッグオー」です。片山一良監督が制作し、レトロチックでクラシックな世界観を意識したサンライズのロボット作品です。
「CAST IN THE NAME OF GOD.YE NOT GUILTY. (我、神の名においてこれを鋳造する。汝ら罪なしー)
そこはかつて、マンハッタンと呼ばれていた記憶喪失の街「パラダイムシティ」。この街の住人は40年前に起きた「何か」によって、パラダイムシティを残して他全ては滅んでいました。そして、それまでの「メモリー」を人々は全て失っていました。
主人公「ロジャー・スミス」はパラダイムシティで必要な仕事をしている凄腕のネゴシエイター。しかし、パラダイムシティでは交渉だけで事が済む場合は少なく、暴力に訴えてくる相手も多くいます。そんな時、彼はメガデウス「ビッグオー」を駆り、力には力で対抗します。
ある日、ロジャーはソルダーノの娘の誘拐事件に関わる事になり、身代金を持って「ベック」の元へと交渉へ向かいます。そこで出会った「R・ドロシー・ウェンインライト」。彼女との出会いがロジャーに大きな影響を与えます。
ビッグオーは1st seasonと2nd seasonに分かれていて、1st seasonはパラダイムシティの世界観を説明しながらの1話完結の話がメインで展開されます。2nd seasonはパラダイム社の社長「アレックス・ローズウォーター」らとの絡みがメインとなり、パラダイムシティの真実に近づく話となっています。
ビッグオーは重量感のあるロボットで両手の巨大な腕から放たれる必殺の「サドンインパクト」。頭から放たれる熱線「アークライン」や腕をガトリングに変形させる「O・サンダー」など遠距離攻撃にも長けている柔軟性のあるロボットです。ビッグオーは「メガデウス」と呼ばれるロボットでビッグオーの他にも兄弟機があります。
主人公のロジャーはかなり拘りの強い男で家の中でさえもルールを設けて暮らしています。家の中でも必ず黒い服を着る事や、依頼人が女性ならロジャーに話を通さずにすぐに家に入れていい、などがそうです。一緒に住む事になったドロシーからは「あなたたちの趣味って最低だわ」と言い放たれます。ですが、このロジャーの我の強い自由さが後の展開に生きていきます。
他にも包帯を巻いた怪人「シュバルツバルト」やミステリアスな女性「エンジェル」、小悪党で残忍ではあるがどこか憎めない「ベック」などビッグオーには色んな個性的なキャラが出てきます。
ベックの話だと特に「ベック・ザ・グレートRX3」と言う1話限りのロボットの合体バンクシーンはかなり力が入っているのでおすすめしたいですね。
ビッグオーは様々な形で「記憶」が及ぼすものを描いています。思い出した方が良かったのか、思い出さない方が良かったのか。それは人それぞれで違い、幸福になったり、不幸になったりと色々な観点から話が展開されます。ロジャーは「メモリーがなくても人は生きていける」、という考えで戦っていて、彼がこの考えを何があっても貫けるかどうかが話の肝になっています。
独特な雰囲気が癖になる本作。気になった方は是非見てみて下さい。それでは!